昨日は大変たくさんの回答をいただきありがとうございました。
いくつか紹介します。
まず「保守サービス開始のお知らせ」というタイトルがNGな理由から。
NGな理由の読者様の回答
はい、みんな正解です。
保守という言葉を知らないのに「保守サービス開始のお知らせ」とか見せられても、チラシならそのままゴミ箱行きですよね。
でも、「保守サービス開始のお知らせ」って、何も考えずに作ったらついそのタイトルにしそうじゃないですか?
この正体は、「自分目線でのライティング」です。
WEBデザイナーとして活動している自分が、「保守サービス」を新しく作った。
それを知ってほしい。
「リニューアルのお知らせ」
「こんな設備を導入しました」
こういう告知と同じ。
これらに共通して言えることは、すべて主語が「私」なのです。
「私」が大金をかけて、こんなに苦労をして、店舗をリニューアルした。
設備を導入した。
「私が」「私が」「私が」。
WEBサイトだろうがPOPだろうが、世の中はこんなコピーで溢れています。
自分が頑張ったってことを言いたい気持ちはよく分かるのですが、それではお客様には伝わらない。
なぜなら、お客様は全員「他人のことは基本的にどうでもいい」からです。
あなたが頑張ろうが、苦労しようが、大金を払おうが、そんなことは何一つ「どうでもいい」のです。
関心は「自分がどう良い方向に変われるか」だけ。
商品のことをよく知れば買ってくれるお客様であっても、「主語が私」のコピーでは、興味のないお客様を振り向かせることはできないのです。
資料のタイトルの読者様の回答
さて、では保守サービスの話に戻り、「お客様の興味を引いて、読みたい!と思わせる資料のタイトル」の回答もご紹介しますね。
とてもいいです。
これはベネフィットを伝えていますね。
ベネフィットとは「その商品を買ったことでお客様に訪れる理想の未来」のことです。
このコピー、主語が「私」ではなく「あなた」であることに気づきますでしょうか。
こちらも同じ感じですが、「危険」を先に伝えて注意喚起を促していますね。
人は、実は「今より得をする」ということより、「損をすることが嫌」という気持ちが強いです。
つまり「あなたに何らかの損害を与える恐れがある」ということは、「あなたが得をする」というメリットの訴求より強いんです。
なので、「危険」を先に伝えているのはとても良い。
「ホームページを作りっぱなしにしている」という人に、名指しで呼びかけていますね。
「7割が損してる」も、リスクやデメリットの可能性を示唆しているので興味が湧きます。
「ホームページの実態」は「ホームページに潜む危険とは!?」にしたほうがより恐怖を煽ることができそうですね。
めちゃくちゃシンプルですが、何がどう危険なのかを伝えず、情報を削ぎ落とすことで中身を読まざるを得なくしていると思います。
これはこれでありですね。ただ、名指しをしていないので、「自分ごと」に思ってもらえない可能性はあります。
イチのライティング例
僕はこの資料のタイトルを、下記のように考えました。
解説します。
あなたも「知らない」では済まされない!
ここで強い言葉を使って振り向かせています。
「あなたも」を「サイト運営者なら」として、よりターゲットのことを具体的に名指しすることもできるのですが、次の「WEBサイト運営で」でも名指ししているので、ここは「あなたも」とシンプルに呼びかけました。
WEBサイト運営で起きた恐るべき犯罪被害
これが「恐怖を煽る」という、このタイトルの肝です。
最初の「WEBサイト運営で起きた」という部分は、あなたも他人事ではない、ということと、「すでに他所で発生した」という過去形であることで、リアリティを持たせています。
そのあと、「恐るべき」という情緒的なワードを入れることで、より一層怖いものを想像させます。
ただの「WEBサイト運営で起きた犯罪被害」より、「恐るべき」が入るとより焦燥感が増すでしょう。
そして「犯罪被害」という言葉は、「被害の具体ケース」が、この資料の中にあることを物語っています。
「え、どんな犯罪被害が発生しているの?」という、野次馬的な興味を引くことができる。
人間は人の不幸が好きですからね。そして、それが自らのサイトにも起こりうると言われたら、余計に「ちょっと情報だけでも入れておこう」と思うでしょう。
その完全対策法
はい、最後に、この資料には事例の紹介だけでなく、「どう対策すれば防げるのか」という防止手段まで書かれていることがわかります。
「サイトから犯罪被害が起こりうる」と恐怖心を与えてから、最後に「でもそれは、完全に対策できるんだよ」と安心感を与える。
つまり、恐怖を感じさせてから、それを「私はあなたを救える」と手を差し伸べる。
最初の「保守サービス開始のお知らせ」
に対して、かなり訴求力が上がったのではないでしょうか。
これが「セールスライティング」の「恐怖を煽る」というテクニック。
こういうロジックを学ぶことで、あなた自身も、ITにうとい中小企業や個人事業主のクライアントに対して、月額5000円で保守サービスが取れるようになるでしょう。
そして、このテクニックがそのまま「お客様のサービス」を売ることにも活かせるようになる。
ライティングテクニックはまだまだ大量にあります
お客様が、「保守サービス開始のお知らせ」のような、「主語が私のコピー」を原稿で出してきたら、あなたは「主語があなたのコピー」を提案してあげて下さい。
今回は「タイトル」だけのお話でしたが、セールスライティングを学べば、この資料の中身や、「保守サービスのLP」の原稿も、書くことができます。
そしてそれが「売れます」。
ライティングを学んでない素人のWEBデザイナーや、お客様が作った原稿に対してなら、絶対に負けません。それこそ、売上は10倍にも100倍にもすることができる。
わくわくしませんか? 僕はそのたくさんのテクニックを、1ミリも隠さず全て、あなたに授けることができます。
それが「WEBデザイナーのためのデザイン×ライティングプロ養成コース」、略して「デザ×プロ」です。