LPによる商品販売の決済方法は、大体がクレジットカード決済になると思います。
これ以外にも様々な決済方法はありますが、本項ではクレジットカード決済に絞ってご説明します。
クレジットカード決済の基礎知識
クレカ決済は、今まではサービスを購入する側としてしか使ったことがないと思いますので、「販売側」として最低限知っておくべきことをまとめます。
クレジットカード決済を、自分のサービスに導入するのには、自分のサービスの実態をしっかり証明できる必要があります。
1.販売ページ(今回作ったLP)
2.特別商取引法に関わる表記
3.プライバシーポリシー
最低限これらを用意しておきましょう。できれば
4.オフィシャルページ(デザイナーならポートフォリオなど)
があると更にいいです。
クレジットカード決済は信用取引
クレジットカード決済は、「お金が引き落とされる前に商品やサービスを購入できる」という信用取引です。
買い物してからお金が引き落とされるまでの間、そのお金は「クレジットカード会社があなたの代わりに払ってくれている」という状況になります。
これは、友達や銀行などからお金を借りる「借金」と同じです。
借金には通常、利息が付きますよね。
しかし、クレジットカード決済の利息は、「決済手数料」という名目で、カードで商品を売る「販売者」が支払います。
クレジットカードを導入するメリット
今回、あなたは「販売者」ですが、クレジットカード決済を入れるメリットについて、あなたはちゃんと理解していますでしょうか。
販売者側のメリットをまとめてみましょう。
- 今手元に現金がない人でも、カードで買い物ができるため売れやすい
- お金が足りなくても、場合によっては分割決済などができるため、売れやすい
- 銀行振込などのように、入金の手間がかからず、売れやすい
- 「カード使えるなら買おうかな」という思考の人間が一定数いる
- 督促作業をカード会社に一任できる
- 基本的に取りっぱぐれることがない
つまり、銀行振込のみよりも、手続きが煩わしくなく、「売れやすい」ということです。
また、銀行振込でものを売ると、請求書の作成や送付、入金確認や、お金が入っていない場合の督促業務、領収書発行などの経理事務の手間がかなりかかります。
それらをすべてカード会社にやってもらえて、月に1回〜数回、まとめて売上金を振り込んでもらえるのが、クレジットカード決済のいいところです。
僕は制作会社にいた頃、督促業務もやっていましたが、本当に大変でしたよ。
払ってくれないお客様に、毎月毎月電話をかけ、今売掛金がどのくらいあるのか、これらをいつになったら払ってくれるのかを、ずっと聞き続ける。
「売れやすさ」と「経理事務」の2つのメリットのために、決済手数料3.6%程度を負担するということですね。
購入者側のメリットもついでにまとめます。
- 今手元に現金がない人でも、カードで買い物ができる
- お金が足りなくても、場合によっては分割決済などができる
- 銀行振込などのように、入金の手間がかからない
- 借金などのように、利息などを払わずとも、お金を長い期間手元においておける
- 現金が減らなければ、その間お金を運用できる
- 与信枠の範囲であれば、手元にあるお金以上の買い物ができる
買う方のメリットは、詳しく説明はいらないでしょう。
カード決済のつなぎ込みの方法
決済導入は非常に簡単につなぎこむことができます。
今回は、僕もすべての決済をこれ一つで回している「Stripe」というサービスを使用します。
会員登録と本番化
会員登録と、決済の本番化についての手続きは、こちらのページを見ながら行ってください。
1.こちらの解説に従って会員登録/クレカの本番環境申請
2.上記とちょっとダブってますが、StripePaymentsというプラグインの設定方法
特商法/プライバシーポリシーの準備
LPを作ったWordPressの固定ページで、特商法などを作ります。 僕が使っている書式をパクって作って下さい。
特商法
プライバシーポリシー
https://ichiblog.biz/privacy-policy/
設置する場所と審査について
これらは、できれば自分の屋号のドメインや、LPと同じドメインに設置した方がいい
クレカを利用する前には通常「審査」がありますが、Stripeはこの審査が「かなり後」であり、最初はほぼ無審査で決済を使うことができます。
まとまった売上(僕の体感、数十万円程度)が立ってくると、個別にメールで確認事項の問い合わせがあります。その間、売上金の振込の制限がかかることがあります。
審査内容は、主に扱っている商品の内容が聞かれます。コンサルやWEB制作、業務委託のサービスにカード決済を使っている場合は、その時の契約書の有無、サービス資料や、会員サイトなどのコンテンツの提出を求められます。
僕はコンサルや教材を売っていたので、商品の内容をすべて開示し、コンサルの契約書もすべて見せました。動画コンテンツ、PDFなども、求められるものすべてを出しました。
審査に通らないとBANがあるか
情報商材みたいな怪しい商品だと厳しいけど、WEB制作みたいなしっかり契約・取引の実態があるものについては、そううるさくは言われない。
昔は「無形商品」が厳しいと言われていたので、我々のような「労務提供」も本当はクレカ審査危ないと言われていたのですが、僕は個人でStripe決済を2年、すでに1000万以上売り上げてますが、StripeでBANされたことは一度もない。
いい加減な商売にはカードは使わせない
なぜ無形商品が危ないかというと、「クレームや返金が発生しやすい」からです。クレカの業界では「チャージバック」といい、チャージバックが起きるとその商品でクレカを使えなくなります。
要は、「返金請求」や「クレーム」が発生するような商品をクレジットカードで販売されてしまうと、カード会社にとっては、せっかく売り上げた「手数料」という利益を不当に奪われ、更に返金手続きというコストを強いられる「リスク」なのです。
だから、お天道様に胸を張れる、「まともな商売」をしていればいいのです。
契約書をしっかり交わす。
お客様に商品/サービスの内容を、購入前に必ず嘘偽りなくすべて開示し、「購入前に期待されたもの」と「同等以上」のものを、しっかりとお客様に提供すればいい。
審査が入ったら、聞かれたことに対してすべて滞りなく提出し、理路整然と説明できれば全く問題はない。
どんな人が決済アカウントをBANされるかというと、「契約書すらなく、LPに都合のいいことばかりを書いて、高額のコンサルを売り逃げするような商売」をしている人間です。
そういうことをせず、まともに商売をしていれば、「有形」だろうが「無形」だろうが、BANすることはないと、Stripe本体から教えてもらいました。言質は取っているので、僕は今のところStripeから変えるつもりはありません。